オンライン連続講演会 「未来を拓く日本語教育」第1回講演会 横溝紳一郎先生 教師の成長と授業の改善について

アクションリサーチで有名な先生だという横溝先生の講演で、面白かったところをメモ・シェアします。

講演内容に、思ったことを若干付け加えています。

アクションリサーチなるものは…

普段の授業でやっている仮設・実施・振り返りと改善をしっかり時間を取って行い、それを整理した形にすること。

特に、課題・問題が出てきたときに、時間を取ってその件についての先行研究を調べてみることが必要であり、有益。

どんな時にアクションリサーチを始める?

  • 問題:困ったなー
  • 挑戦:こういうことをしてみたい
  • 戸惑い:どうしたらいいのか…

講演者の先生の根っこの考え方

*教師が成長を続けることによって学習者にいい影響を与えることができるということ。

*授業は、学習者と教師が共同で作り上げるもの

*授業を改善するためには、現状・課題の把握→対策が必要で、授業に何かしらの問題がある場合には必ず原因があるからそれを把握しようと努めるということ。

問題がある授業の改善対策の例:私語について

学習者が私語をする理由は大きく3つ

  • つまらない(これはすぐに思いつくこと)
  • わからないところを友達に聞きたい(ねぇねぇ、さっき先生なんて言ってた?)
  • 知っていることを披露したい

で、それを改善するためには

  • 内容を工夫する(レアリア・映像・問いかけと応答などのアクティブさ)
  • 教師は聞き取りやすくわかりやすく話す、資料は見やすく提示するなど
  • ディスカッションや共有のための話す時間を設ける

といったことが考えられる。原因と対策。

ここで「最近の学生は…」などと人格攻撃に向かわないことですね。

興味深い授業の実践例

発音の授業

「課題」

授業時間だけでなく、自宅学習をしてもらわないと発音の向上は難しい。どうやったら自主的に自宅で練習をしてくれるか

「解決のための方針:課題が 」

1.面白い 

2.やったら役に立つ  

3.やり方がわかる (=やり方がよくわからないとやる気がしない)

と思えること(ここら辺、ARCSと似ていますね)。

「学習の流れ」

  • 授業中に練習し(=やり方がわかる)
  • 宿題で練習
  • 次回の授業の冒頭で講師と1対1でテスト(=上達を感じる機会、テストに合格するとうれしい)。

*テストでは、全項目OKになるまで繰り返しテストを受けないといけない(再テストは×だった項目のみ)

*授業の録画ビデオでは、講師がいなくても自主的に練習する姿が見られた。

*繰り返しが嫌なのは、やっても成果に結びつかないと思ってしまっている場合。やればやるだけ上達すると思えれば繰り返し行える。

教師と学習者のつながり

非同期型では難しいが、課題→個別フィードバックや質問への対応を充実させることで関係の醸成を試みる。

その他

〇印のボードで「正解!」とやるのは楽しく、また、効果音を使うとライブ感が醸成できる←楽しさの演出、同期で行う意味

本:日本語教師教育学=どういうふうに日本語教師を養成・フォローアップ研修するかについてである模様

↑養成に携わる立場でなくとも、一教師として養成する側はどんなことを身につけてほしいと考えているのかという視点で物事を見るのによいかも。

~講演内容についてはここまで~

セミナーの運営の仕方について(自分が運営側になる機会があれば注意したい)

1.一度申し込んだ後、再度ウェブ上で登録をさせる仕組み=面倒

2.上記再登録の後に送られてくるメールで、公園の開始時間が間違って記載されていたため戸惑った

3.Zoomで行っていたが、チャットが無効かされていたため、講演中は完全に一方向型かつ、参加者同士の交流はnothing。他の参加者の受け止め方や感想つぶやき共有の場がなかったのが残念。

4.Zoomで人数制限を設けていたため、参加できなかった人がいる。録画の公開はアナウンスがなかったためおそらく行われないであろう。

  →3と4の内容からするとYoutube Liveでの実施でよいのでは?

5.プレゼン資料の共有は今のところ無し。おそらく無い。参考文献リストはパッと提示されたがメモできない。スクショすべき?

感想・その他

「感想」

一方向型でも退屈することなく1時間程度の充実した講演でした。

内容が良ければ一方向型でも十分に興味を引くことができるのだと再認識しました。

また、この先生の本をチェックしてみようかと思わせるような、とてもありがたい講演でした。

無料でこういったオンライン講演会を実施してもらえるというのはとてもありがたく感じています。

「その他」

*東京外大の元学長が、今は名古屋外大の学長なんですね。一度学長をするといろんな大学の学長になっていくのでしょうか。

*質疑応答の発言の際、「貴重なお話、誠にありがとうございました。」「本日はこういう機会をいただき、ありがとうございました。非常に感銘を受けました。」みたいな前置き、全員が言わなくてもよくないですか?

最初に質問する方が聴衆全員を代表して言ったということで、二人目以降は言わなくても…(ほんとは「要らなくないですか?」と言いたい)

もしくは、「お話ありがとうございました。」くらいの短い一言でもよいのではと。

これは就活で企業説明会に参加しだしたころから思ってます。